伝承製法「日奈久みそ」を製造しています。こうじが多いのが特徴で、もちろん完全無添加味噌です。
TOP > 日奈久みそ 丸山商店 日記 > 委託加工=無添加ではないという現実
先ほど鹿児島の伊佐から委託加工の持ち込みで、無料の高速利用でも往復3時間半、ガソリン代が1,500円程度かけて来られました。
材料等の説明は100%して請負いましたが、どうも常連さんでは無かったか出戻り組だったようで、しきりに「ヒナグみそ」という看板に引っ張られそうになっていました。
「いつも通りで」とおっしゃるので、
「サッカリンが入っていない無添加なので甘くないですよ」とか事情は説明し、
「うちの味噌が嫌でしたら、どうぞ隣へ行って下さい」とまで言ってから受注しました。
他のブログ等で書いている通り、金(GOLD)のネックレスには大別して3種類あります。
金無垢・金メッキ・おもちゃの金色ネックレスです。
おもちゃ屋に金無垢のネックレスを望むのは、通常無理です。
おもちゃ屋には「おもちゃ」しかありません。
メーカー希望小売価格500円前後の味噌を作っている工場で、1kg千円の味噌は出来ません。
千円のラインナップがあるのなら千円の商品も出荷していないと矛盾します。
毎日1トンの合成添加物入りの「みそ」という名前の調味料を作っている工場で、個別で無添加の20~50kgの味噌は出来るのでしょうか?
個別で無添加の味噌を作るラインがあるのなら、出荷すれば良いのです。
売って無かったら、そこで製造される味噌は全て「合成添加物」入りに決まっています。
委託加工は、その名の通り個別で委託しているので何が入っていようと委託加工です。
合成添加物入りを渡されても、あなたが委託しているのだから「委託加工」です。
通常スーパー等で賞味期限半年で置いている味噌に入れている薬を、1年に1回しか委託加工に来ない遠方の方に半年分の薬を入れるでしょうか?
普通に考えて3倍~4倍投入しないと1年持たないと思います。
安全基準を超えているじゃないか!
と思うかもしれませんが、あなたが「委託」しているのだから、いかなる健康被害が及ぼうと自己責任です。
製造している工場で社長や工場長等と直接会話しているのですから、何がどれくらいの量入っているか「打ち合わせ」済であると判断されます。
あなたが持ち込んだ材料で委託した味噌は、あなた達しか食べていないはずですから、持ち込んだ材料にも責任があると判断され医療費等の請求は不可能です。
しかも直接交渉なので「成分表」は要求しないと貰えません。原材料表記が無くて当たり前です。
SA等で、ソフトクリームを買うのと一緒です。マクドナルドでハンバーガーを買うのと一緒です。
成分も「委託」し、社長・工場長と打ち合わせした味噌は何が入っているか知っているはずとみなされます。
では合成添加物は、どの時点で投入されるのでしょう?
米・麦を洗う時点から入ります。これは蒸した米が蒸し器から「はがれやすい」ようになる薬です。
投入すると1分ほど時間が短縮されます。
毎日、数百キロの蒸し米を扱うと、この薬で30分~1時間の作業時間短縮が出来るからです。
無添加
と書いてない味噌屋に委託しないと「無添加みそ」は出来ないのです。